2006/10/20

はじめまして!

はじめまして。星新一未来館館長の宇宙塵です。
宇宙塵と聞いてピンと来られた方は、なかなかのSF通です
ね。そう、宇宙塵とは星新一さんが創刊に参画した、日本
発のSF同人誌のタイトルです。初めて知ったときから気に
入っていて、今回ブログを始めるにあたり、PNとして使わ
せていただくことにしました。
私が初めて星新一さんの作品を読んだのは、19歳の時でし
た。
かなり遅い読者デビューですが、もちろんそれには訳があり
ます。小学校時代から何度も繰り返し芥川龍之介を読んで
いたかわいくない子どもだった私には、星新一さんの作品が
なんとも軽薄に感じらたのです。実際、私を短編好きと勘違
いした(大きく間違ってはいませんが)複数の友人から、何
度も勧められましたが、高校を卒業するまで、遂に手に取る
ことはありませんでした。
高校卒業後、読書時間がさらに増えた私は、以前にも増し
て足繁く書店に通いました。そして、夏のある日、遂に出
会ってしまったのです。私が最初に手に取ったのは『ようこ
そ地球さん』。それまでも、SFというジャンルがあることは
知っており、宇宙へ旅立つ主人公の活躍を描いた作品が、
立派な作品群として存在していることは耳にしていました
が、広大な宇宙が地球をその一員として迎えるというニュ
アンスのタイトルが付けられた作品は初めてでした。私は
早速購入し、2時間後には、星作品の魅力にすっかり取り
憑かれていました。
それから毎日のように買い求め、3ヵ月後には文庫として
新刊書店で手に入る本は全て読んでしまいました。実際
には、残念ながら絶版になったまま再刊の予定がない作
品もあり、私も全作品を読んだわけではありません。新潮
社から、『星新一ショートショート1001』という全集が出版さ
れているそうなので、近いうちに購入し、一生の宝物にし
ていきたいと思います。
星新一さんの人間論・作品論については多く存在していま
すが、私はそういったものとは距離をおき、いちファンとし
て無邪気に楽しんでいます。感想も、素朴でありきたりな
ものになると思います。しかし、それぞれの分野の専門家
が読んでも、また素人が読んでも、読み応えがあるという
懐の深さが、星作品の大きな魅力ではないでしょうか。
ですので、ここはあえて恥かしげもなく、感想を公開してい
きます。
このブログを始めたきっかけは、毎日寝る前に1作ずつ読
むという新たな楽しみを知ったことです。当初は手帳に感
想を書いていましたが、ブログが各所で話題になっている
のを目にし、思い切って始めました。
星新一未来館というタイトルは、星新一の煌く名作の数々
が、いつまでも読み継がれていって欲しいという思いを込め
て付けました。
このブログを通じて、星作品の魅力を知ってもらえたら幸い
です。

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